台湾のレシートくじについて

台湾のレシートくじについて

のこのこです。

台湾のお店で発行されるレシートには「宝くじ」が付いている事、皆さんは御存知ですか?
1月、3月、5月、7月、9月、11月のそれぞれ25日に当選番号が発表され、200元から最高なんと1,000万元までの賞金を受取ることが出来る、世界でも珍しい方式を採用しています。

僕も200万元を狙って地道にレシートを保管しているのですが、今回来台9か月目にしてなんと!!200元が当選しました!!

と言うことで今回は、台湾のレシート制度と、宝くじ制度について少し御紹介しようと思います。

当選賞金を受け取る方法を手っ取り早く知りたい!という方は、「まとめ」まで直接お進みください。

レシートくじの始まり

1940年代後半の台湾では、終戦後の混乱もあり脱税をする経営者が相次いでいました。

1950年、当時の財政庁が台湾国内での取引を把握し、徴税体制を整える為に「トンイーファーピャオ(統一領収書)」と言う領収書の形式を指定し、台湾全土での取引の際には必ずこの「統一發票」を用いて金銭の収受を記録すること、と言う「臺灣省營利事業統一發貨票辦法」を施行しました。

この統一發票には各取引の記録と偽造を防ぐ為に通し番号が振られており、当時の財政庁はこの通し番号を用いて宝くじを実施することも思いつきました。その為「臺灣省營利事業統一發貨票辦法」の施行と同時に、「臺灣省統一發票給獎暫行辦法」と言う宝くじの当選基準を記した法律も合わせて施行しました。そして翌1951年、以降半世紀以上続くこととなるレシートくじの制度が始まったのです。

こちらは民國41年(1952年)の統一發票です。右上に6桁(現在は8桁)の通し番号、中央に買い手の名称、取引内容及び取引総額、下には売り手の名称が記載され、売り手側で印鑑による確認が行われたことが見て取れます。左右には「消滅共產黨(共産党をぶっ潰せ)」、「打回大陸去(大陸を攻撃しに戻ろう)」と時代背景を反映した元気な標語が並んでいます。

10元で買った飲み物の領収書が最高1,000万元(2011年までは最高200万元)に化けるかも知れぬとなれば、消費者もうかうかしては居られません。この制度を導入した事で領収書の改竄も難しくなり、中華民国政府の税収は制定前と制定後で何と76%も増加しました。

レシートくじの仕組み

一般消費者が手にする領収書は大きく分けて「電子發票證明聯」と「收銀機統一發票收執聯」の2種類あります。

左が「電子發票證明聯」、右が「收銀機統一發票收執聯」です。両種共に領収書としての機能に変わりはありません。
チェーン店や比較的新しい店では左のもの、個人経営の店や比較的古い店では右のものを渡される場合が多いです。

ここで注目すべきは上部に書かれている8桁の通し番号。「BK-46557952」と「AV-77922350」の部分です。レシートくじではこの通し番号を基に当選番号が発表されます。

当選番号の発表はいつ?

当選番号の発表日及び当選賞金の受取期間は以下の通りです。

発表日になると、財政部稅務入口網で当選番号が発表されます。

期間 発表日 当選賞金受取期間
1月、2月 3月25日 4月6日から7月5日まで
3月、4月 5月25日 6月6日から9月5日まで
5月、6月 7月25日 8月6日から11月5日まで
7月、8月 9月25日 10月6日から1月5日まで
9月、10月 11月25日 12月6日から3月5日まで
11月、12月 1月25日 2月6日から5月5日まで

当選賞金はいくら?

例えばこちらは2018年3月及び4月分の統一發票の当選番号です。

ここの当選番号と統一發票の通し番号を照らし合わせて当選したかどうかを確認します。

賞金は以下の様に分かれています。

当選内容 当選条件 賞金
特別獎 8桁の番号全てがこの当選番号と同一である場合 10,000,000元
特獎 8桁の番号全てがこの当選番号と同一である場合 2,000,000元
頭獎(3つ) 8桁の番号全てがこの当選番号と同一である場合 200,000元
二獎 8桁の番号の後ろ7桁が頭獎の当選番号と同一である場合 40,000元
三獎 8桁の番号の後ろ6桁が頭獎の当選番号と同一である場合 10,000元
四獎 8桁の番号の後ろ5桁が頭獎の当選番号と同一である場合 4,000元
五獎 8桁の番号の後ろ4桁が頭獎の当選番号と同一である場合 1,000元
六獎 8桁の番号の後ろ3桁が頭獎の当選番号と同一である場合 200元
增開六獎 8桁の番号の後ろ7桁がこの当選番号と同一である場合 200元

いかがでしょうか。200元から最高何と1,000万元。200元が当たる確率は200分の1ですが、1,000万元が当たる確率は何と1億分の1。それでも毎年6回は開催されるので、1年に6人は1,000万元を手にしているということになります。

※実際には印税及び所得税が課税されるので、手にする金額は額面とは異なります。1,000元以上の当選では印税が4%、4,000元以上の当選では併せて所得税が20%課税されます。

この当選賞金は徴税した営業税の中から国民に還元しているのだそうです。しかし僕ら外国人も台湾で買い物さえすれば当選するかも知れず、一度当選すれば外国人であれ当選賞金を手に入れることが出来ます。もし日本で同じ制度を施行しようとするとこの点が批判を招くかも知れませんね。

当選番号の確認に便利なアプリ

統一發票の当選番号、自分でウェブサイトの発表を見て照らし合わせるのも良いのですが、毎日きちんと保管したなら2か月も経つと数百枚にはなりますよね。

この統一發票の山を簡単に確認するには、やはりアプリを使うのが便利です。おすすめはこちら。

發票+ (Android) (iOS)

このアプリの機能は主に6つに分かれており…

「掃瞄發票」…電子發票證明聯のQRコードをスキャンして当選を確認します。
「發票清單」…今までにスキャンした統一發票の明細を表示します。
「對獎專區」…今期の当選番号の確認と、後ろ3桁を入力しての当選の確認が出来ます。
「手機條碼」…手機條碼(統一發票の番号をオンラインに保存する際に必要な番号)を表示します。
「新訊通知」…更新情報を見る事が出来ます。
「KUJI好康」…提供されている割引券を見る事が出来ます。

こちらのアプリ、QRコードを使って当選番号を確認する方法が一般的なのですが、実は認識精度はそれほど良くない為、「對獎專區」にて通し番号の後ろ3桁を入力して当選確認をする方が個人的には素早く処理できました。

当選賞金はどうすれば受け取れる?

当選された画面の前の皆さん、おめでとうございます!

まずは統一發票の裏にある「領獎收據」の欄に、必要事項を記入しましょう。記入が必要な項目は以下の通りです。

「年期別」…当選した統一發票を受け取った年月を書く。
「中獎發票軌號碼」…通し番号の前にある2桁の英字を書く。
「中獎金額」…当選した金額を書く。
「中獎人」…受取人の名前を書く。
「簽名或蓋章」…受取人の署名又は印鑑を捺す。
「國民身分證統一編號」…台湾国籍保有者及び居留証保有者は統一編號を書く。居留証の無い外国人は記入不要。
「電話」…電話番号を書く。台湾国内で通用する電話番号の無い外国人は記入不要。
「戶籍地址」…台湾国内に戸籍が有る者は本籍地を、台湾に在住する外国人は居住地を書く。台湾に居住地の無い外国人は記入不要。

統一發票の種類に依り各項目の有無や名称が異なる場合が有りますが、基本的にはこんな感じです。

必要事項の記入が終わったら、郵便局で当選賞金を受け取ります。

二獎(40,000元)から六獎(200元)までは台湾全土の郵便局どこでも当選賞金の受け取りが可能なのですが、
特別獎(10,000,000元)から頭獎(200,000元)までは大型の郵便局でないと取扱が出来ません。
その場合はこちらの「統一發票兌獎地點」欄に記載されている郵便局へと向かってください。

郵便局では整理券を受け取り、窓口へ呼ばれたら係員に当選した統一發票を見せ、身分証明書を提示すれば当選賞金を受け取れます。
この手続き自体は非常に簡単。言葉が通じなくても大丈夫です!!

まとめ(レシートくじ簡単ガイド)

  • 当選番号は奇数月の25日に開示。当選番号の確認はこちらから。
  • 当選番号と手元の統一發票の通し番号を見比べて、後ろ3桁~全桁が当選番号と合っていたら当選です。
  • 当選賞金受取期間は、当選番号開示日の次の月の6日から4か月後の5日までです。
  • 統一發票の裏側に必要事項を記入後、身分証明書を携帯して最寄りの郵便局へ向かい当選賞金を受け取りましょう。

終わりに…

当たった200元、何に使おうかなと最初は思慮していたものの、気が付いたらUFOキャッチャーに吸い取られていました。これが人生。

ハウツーカテゴリの最新記事